第43回丹波篠山ABCマラソン

01レース前日まで

神戸マラソン2022から約4ヶ月。直近のハーフではコンディションが整っていない中で1時間22分で走れていたので、スタート位置や補給食、ペース配分さえハマればサブスリーできるという自信があった。そして前回の教訓を活かすべく、申し込み時の完走タイムは3時間で申告した。
当時は月間走行距離を全く気にしたことがなく、前月(2月)の走行距離はたった62.8km。今考えれば目を疑うような練習記録。直前で長めの距離を走ったのはこの2023神戸バレンタインラブラン(ハーフ)だけで、その直後の1週間は一切走れず、以降は2、3日に1度4〜10kmのペース走を中心に練習を行なっていた。当時は決めた距離をその日に走れる最大限のスピードで走るTTに近いペース走ばかりをこなしていた。
神戸マラソン2022の反省を活かして、レースプランをある程度固めて挑んだ。
- コースの起伏を事前にマップやレビュー等で確認
- 補給食の見直し
後者に関しては、レース中はエイドにあるバナナやチョコレートなどの固形物に頼るより、ジェル状の補給食でエネルギーを計画的に摂取した方が良いとアドバイスをいただいた。そのアドバイスを実行するため、用意した補給食は5つ。レース前用にマグオン(カフェイン入り)、レース中用にはマグオン(カフェインなし)、青のアミノバイタル、MAURTENのジェル、赤のアミノバイタルを用意した。
02レース当日
| 区間 | ラップ | 累計 | ペース (/km) |
|---|---|---|---|
| 5km | 0:20:16 | 0:20:22 | 4:03 |
| 10km | 0:20:49 | 0:41:11 | 4:10 |
| 20km | 0:41:45 | 1:22:56 | 4:11 |
| 中間 | 0:04:49 | 1:27:45 | 4:23 |
| 30km | 0:37:25 | 2:05:10 | 4:12 |
| 30.6km | 0:02:31 | 2:07:41 | 4:12 |
| 40km | 0:39:46 | 2:47:27 | 4:14 |
| Finish | 0:10:28 | 2:57:55 | 4:46 |
10時スタートの当日は、気候にも恵まれ、朝食をゆったりと取り、軽くストレッチを行い、トイレの混雑問題にも遭遇することなく、万全の状態でスタートラインに立つことができた。
そしてレース開始。先頭ブロックからのスタートで、号砲とのギャップはわずか6秒。スタート直後は周囲の勢いに飲まれて飛ばしがちなので、落ち着いて自分のペースで入ることを意識した。
最初の1kは4分14秒。当時はサブスリーのペーサーが配置されていなかったため、ペースメイクには頭を使った。「4:15/km(サブスリーペース)前後で、心地よいペースで走っている集団を見つけてついていく作戦」にした。
10k地点あたりで5、6人の集団ができる。その集団についていく形で、給水は多少ペースを落としてでも必ず摂取した。補給食は10k地点で青のアミノバイタル、20k地点でマグオン(カフェインなし)を摂取した。
ハーフの通過が1時間27分45秒。「貯金は2分ちょっと。このまま攣らずに行けるかな。」不安を感じ始めた直後に、前回のフルマラソンと同様に腕が痺れ、体がカツカツになるような感覚が始まった。そこで25k地点を過ぎてから摂取予定だった補給食、MAURTENジェルを、前倒しでハーフ過ぎで摂取。すると、すぐに復活した。カツカツだった感覚が一気に消え、元通り走れる状態に戻った。そして30k過ぎで摂取予定だった赤のアミノバイタルを28k地点あたりで摂取し、大きくペースを落とすことなく30k、35kと走る。「脚攣りさえなければサブスリーできる。4:30/kmとかまで落ちてもいける。」と確信して走り続けた。
残り3k、ゴールが近づくにつれて身体全体が重くなる。補給食もなく、腕が痺れ、再び体がカツカツの状態になる。ペースは落ちたが、なんとか走り続け、最後のコーナーを迎えた。ゴールが見えた瞬間、一気に思いが込み上げると同時に両脚を攣る。3時間まではタイムに余裕があったのでそのまま落ち着いてゴール。2時間57分55秒で完走し、念願のサブスリーを達成した。
03レース後総括
42.195kmの長旅で、事前に立てた作戦が「全てハマった」というレース内容だった。そして前回の神戸マラソンの雪辱を晴らせたことが、何よりの達成感だった。
反省点として、レースまでの取り組み方は今考えると酷い話だが、このレースはとにかく「3時間切り」を目標にしていたので、「可能な限り集団の中で走ること」、給水や補給について、「何をどのタイミングで摂るか見極めること」にフォーカスしたプランがハマったことが全て。また、申請タイムの件やオーバーペースで走らないことなど、前回の神戸マラソンから得た教訓を活かせたこともこのサブスリー達成の大きな要因。「サブ〇時間達成には月間○kmは走らなければならない」という話は当時から耳にしていたが、それらはあくまで指標に過ぎず、当時は結局のところ練習は「質が全て」だと考えていた。のちにこの考え方は少し変わることになるが、SNSやインターネットにありふれている情報が全てではなく、最終的に自分の身体のことは自分にしかわからないもの。そして神戸マラソン2022と本大会のフルマラソン2レースを通じて「自身の感覚を信じることが1番大事」だと考えるようになったきっかけとなった。
初めての成功体験として競技としてマラソンに取り組む中で大きな自信となり、ここで得た感動や達成感をもっともっと味わいたい、もっと高みを目指して挑戦し続けたいと心から思えるレースになった。
